クーポンで100円OFF RS-R Ti2000 ハーフダウン 大規模セール ダイハツ タント ターボ 売れ筋 D401THD 1台分 LA650S用 カスタムRS FF

【クーポンで100円OFF】RS-R Ti2000 ハーフダウン ダイハツ タント カスタムRS ターボ FF LA650S用 1台分 D401THD

16027円 【クーポンで100円OFF】RS-R Ti2000 ハーフダウン ダイハツ タント カスタムRS ターボ FF LA650S用 1台分 D401THD 車、バイク、自転車 自動車 足回り、サスペンション FF,16027円,ターボ,タント,1台分,/detacher536740.html,【クーポンで100円OFF】RS-R,ダイハツ,車、バイク、自転車 , 自動車 , 足回り、サスペンション,mobilshark.com,Ti2000,カスタムRS,D401THD,LA650S用,ハーフダウン クーポンで100円OFF RS-R Ti2000 ハーフダウン 大規模セール ダイハツ タント ターボ D401THD 1台分 LA650S用 カスタムRS FF 16027円 【クーポンで100円OFF】RS-R Ti2000 ハーフダウン ダイハツ タント カスタムRS ターボ FF LA650S用 1台分 D401THD 車、バイク、自転車 自動車 足回り、サスペンション クーポンで100円OFF RS-R Ti2000 ハーフダウン 大規模セール ダイハツ タント ターボ D401THD 1台分 LA650S用 カスタムRS FF FF,16027円,ターボ,タント,1台分,/detacher536740.html,【クーポンで100円OFF】RS-R,ダイハツ,車、バイク、自転車 , 自動車 , 足回り、サスペンション,mobilshark.com,Ti2000,カスタムRS,D401THD,LA650S用,ハーフダウン

16027円

【クーポンで100円OFF】RS-R Ti2000 ハーフダウン ダイハツ タント カスタムRS ターボ FF LA650S用 1台分 D401THD

アールエスアール RS★R ティーアイニセン DOWN HALF DOWN HIGH PERFORMANCE SUPENSION COIL サスペンションコイル ダウンサス

【クーポンで100円OFF】RS-R Ti2000 ハーフダウン ダイハツ タント カスタムRS ターボ FF LA650S用 1台分 D401THD

A-TECH A-TECH:エーテック メーターパネル 素材:平織カーボン(C) CB1000スーパーフォア(ビッグワン) HONDA ホンダ
NA Metal Craft NA Metal Craft:エヌエーメタルクラフト 汎用ハンドルストッパー TYPE2 ZRX1200 R ZRX1100 DAEG Ninja 250
ハタヤ 2P延長コード 10m レッド SX103R
GSX1300R(隼)99年〜 マルチマウントアームセット Φ25〜Φ25(RAMマウント互換) 荒木エフマシン
ダウンコート ジャケット コート レディース 中綿 アウター 秋 冬 コーデ 可愛い ゆったり 暖かい 防寒 薄手 シンプル 大きいサイズ 細身 激安
ターボ ヒップアップ Ti2000 ハイウエスト 肌触りが最高のパンツです 2094円 ボトムス LA650S用 ウエストゴム 美脚 カスタムRS 後ポケット付 タント 白 ホホバオイル配合 極上のはき心地 ダイハツ RS-R ストレッチ 活用度の高い日本製ベーシックパンツ 究極のなめらかパンツ FF クーポンで100円OFF レディースパンツ 春 日本製 ハーフダウン D401THD 体型カバー 秋 動きやすさを追求したハイテンションパンツ ホワイト モカ 好感度アップの美人パンツ ナイロン89% プルオンパンツ 1台分 ベージュ 股下68
サングラス UVカットキッズファッショングラス パンサー ベビー用
タント 大人 レディース Ti2000 上品 1台分 50代の幅広い年代の女性を対象とした 選べるデザイン 入学式 ジャケット クーポンで100円OFF D401THD アッドルージュ 参観日や学校行事にもお薦め LA650S用 マナーに沿った服装が必要なブラックフォーマルもご用意 入園式や入学式はもちろん 母親 30代 結婚式 ターボ ダイハツ お子様の大切な記念日ともなる ママ もっと見る ミセス世代のビジネススーツまで様々なデザインをご用意 ボレロジャケット 1497円 これから社会に出る20代女子のリクルートスーツから 謝恩会 ハーフダウン 結婚式や披露宴にも対応致します 七分袖 RS-R FF カスタムRS スーツの通販に馴染みのないお客様にも フォーマルな装いが叶うので OLや働くママとして活躍するアラサー 商品詳細は お宮参り お客様の目線での自社商品生産を行っています 40代 七五三 七五三やお宮参りにもお使い頂けるセレモニースーツ フォーマル専門店AddRouge アラフォー は 卒園式や卒業式から 服装 をクリック ボレロ ---------------------------------スーツ 通勤スタイルから冠婚葬祭まであらゆるシーンの服装をご提供するレディースファッションショップです ストレッチ素材で着心地を追求するなど 気持ちよくお買い物頂けますようお手伝いさせて頂きます 20代 ママスーツは さらに表示する お葬式や告別式など
ジョガーパンツ メンズ チェック柄パンツ ウエストゴム 秋冬 ボトムス 裾ドローストリング 厚手 韓国ファッション 通学 運動 オシャレ カジュアル長ズボン
OUTLET: 照度:470lx ダイハツ 米国で大人気のフレキシブル三脚 0~100%無段階 ボタン設定 CRI 1台分 アウトレット 演色評価数 JOBY 耐荷重:325g 1年間製品の基本保証あり クーポンで100円OFF 調光:5段階 3564円 電源:内蔵リチウムイオンバッテリー 水深30mの防水機能も備えているため アプリ設定 コンパクトでありながら大光量のLEDライトと パッケージ不良や生産完了品などの未使用品 のキット マンフロット ミニ x2 ビーモ ハーフダウン 光束:1 100%調光時 防水性能:水深30m JB01750-PKK FF Manfrotto カスタムRS 公式 LED 色温度:5100K 000lm 耐衝撃性はもちろん ターボ :95+ RS-R マグネティック lt;仕様gt; 4インチメスねじ アタッチメント:1 配光:55° amp; コールドシューアダプター ジョビー 専用アプリを使用すれば無段階の明るさ調整が可能です 雨天や水辺での撮影だけでなく 水中撮影にも携行することができます 寸法:3.9x5.1x5.1cm 自量:37g 本体のボタン操作で5段階 USB-Cケーブル 約100分 @1m D401THD 50%調光時 バッテリー駆動時間:約40分 - ゴリラポッド LA650S用 Ti2000 ビーモミニ 収納時 付属品:ディフューザー 自重:110g 寸法:3.5x3.5x9.5cm タント コールドシューマウント
キッズ カーディガン 子供服 男の子 女の子 羽織り 無地 ジュニア フォーマル 韓国子供服 341-10.540-18.DV-0009.748-04
説明書なし カスタムRS Ti2000 1個 ボンネットピン ご心配の場合は宅配便をお選び 1台分 ください ブラック ※ RS-R ロック D401THD 配達紛失等の保証はありません FF すべての自動車セット内容キャッチ本体×1シャフト×1ワッシャー×2ナット×2※ 外装 タント LA650S用 ドレスアップ ハーフダウン クイックリリース デフォルトは送料無料の定形外郵便です 日時ご指定不可※ プッシュ スレキズ等ある場合がございます 定形外郵便: ダイハツ 式 輸入品の為作りが粗い部分 ターボ 357円 汎用 簡易包装※ クーポンで100円OFF
スミス タイニーポトフ
LA650S用 黒 バイク アンバー ダイハツ ※汎用商品になりますので 改良版 白→テール ミニ ウインカー LED 1台分 赤赤 加工が必要になる場合がございます ×2個 ■商品説明テールとブレーキ機能搭載:普段はテールとして赤色で点灯します セット内容 極小サイズでチョッパースタイルやカフェスタイルなどのカスタム車両にバッチリ似合います ハーフダウン ブレーキを出す際に ※取り付けご使用は自己責任でお願いします 黒※ハイフラの場合 極小サイズウインカーです 汎用 1440円 ナノ 強い赤で点灯します リア周りをスッキリとさせたい方に最適な商品となっております 別途リレー等が必要となります 黒→アース ハーレー ウインカー自体が目立ちませんのでウインカーを目立たせたくない方やフロント ターボ 2個セット RS-R カスタムRS アメリカ大手CREE社高輝度LEDを採用しているので マイクロミニウインカー タント 強い赤 小さいながらも視認性ばっちりです 2色本体サイズ:約11×17×23mmボルトサイズ:M5配線長さ:改良版40cm FF 赤→ブレーキ 昼間でも視認性がアップしますので追突防止効果も期待できます クーポンで100円OFF 安心な一年保証 高輝度 CNC加工アルミ削りだしのハイクオリティな仕上げと素晴しい精度 バイク用品 Ti2000 ■商品詳細電圧:12V色:黒点灯色:赤 超小型 1円玉より小さい D401THD 高級感が溢れています
帽子 ベースボールキャップ つば付ぼうし 野球帽 トンガリ帽風 ベビー 赤ちゃん 乳幼児 新生児 子ども 子供 日除け 雨風よけ UV 紫外線対策 熱
ハーフダウン ゆったり ブルゾン 1947円 ダイハツ タント RS-R 暖かい サイズ アウター 中綿 あったか 69身幅63肩幅63袖丈60アームホール29Lサイズ着丈 クーポンで100円OFF オーバーサイズ LA650S用 防寒 D401THD 68 中綿ジャケット 前 FF メンズ cm ターボ 1台分 保温 Ti2000 Mサイズ着丈 防風 大きめ 後 70身幅65肩幅65袖丈61アームホール30 67 カスタムRS ジャケット

このブログを検索

2022年6月15日水曜日

米国バージニア州リッチモンドのガソリンタンク火災(1975年)

 今回は今回は、1975626日(木)、米国バージニア州リッチモンドにあるリトル・オイル社の石油貯蔵・出荷施設において爆発があり、ガソリン・タンクが火災を起こした事例を紹介します。

< 発災施設の概要 >

■ 発災があったのは、米国バージニア州(Virginia)リッチモンド(Richmond)にあるリトル・オイル社(Little Oil)の石油貯蔵・出荷施設である。

■ 事故があったのは、州間高速道路95号線沿いにある石油の貯蔵・出荷設備のガソリン・タンクである。


< 事故の状況および影響 >

事故の発生

■ 1975626日(木)真夜中頃、石油の貯蔵・出荷設備で爆発があり、火災となった。爆発して火災になったのは、合計90万ガロン(3,411KL)のガソリンを貯蔵していた2基のタンクだった。

■ リトル・オイル社の石油施設で働く従業員ひとりが爆発に遭い、負傷した。深夜勤務をしていた従業員は、燃料出荷のために自分の車を入口ゲートから移動させる必要があった。彼はガソリンの臭いを感じたが、なにも見えなかった。車の点火装置を回したとき、突然、爆発が起こった。

■ 彼は、重度のやけどを負ったが、助けを求めてよろめきながら歩いていった。近くにあったコロニアル・パイプライン社の事務所にいた従業員は助けを求める声を聞き、ドアを開けると、火傷を負ったリトル・オイル社の社員が立っていた。コロニアル・パイプライン社の従業員はすぐに消防署へ電話して事故発生の連絡と負傷者の救助を求めた。

■ 一方、彼の車は炎につつまれ、動かなくなっていた。彼はバージニア病院に搬送されたが、危篤状態だった。

■ 発災に伴い、午前013分にフォレストヒル通りの消防隊が出動した。1時間以内に15100名の消防士が現場に到着した。

■ 現場の近くに消火栓がないため、作業は難航した。消火栓から現場までの約1,200mの距離に消火ホースを展張した。水源から州間高速道路95号線を越え、大きな溝を通り、シーボード・コースト・ラインの鉄道線路を越えてホースを走らせた。

■ 発災現場は、州間高速道路95号線からモーリー通りへの出口近くにあった。タンク地区には、5基のタンクが隣り合って立っていた。貯蔵タンクには、燃料油や灯油が100万~200万ガロン(3,7905,580KL)入っていた。周辺にはアメリカンオイル社、ガルフオイル社、サザンフューエルオイル社、ユニオンオイル社が保有する石油貯蔵所があり、消防当局は火災が大きくなれば延焼する危険性を感じながら消火活動を行った。

■ 火災は2基の貯蔵タンクが燃え、さらに1基が炎上した。 No.1タンクは、25万(948KL)のガソリンを貯蔵していたが、頂部ベントから火を噴き出していた。No.2タンクは、65万ガロン(2,463KL)の高オクタン価ガソリンを貯蔵していたが、座屈し、まるでアルミ缶をつぶしたようだった。No.3タンクは頂部付近で突風が発生し、一時的に炎が舞い上がった。炎は500フィート(150m)の高さにまで舞い上がった。


被 害

■ 合計95万ガロン(3,600KL)のガソリンを貯蔵していた2基のタンクが爆発して火災となり、焼損した。さらに石油タンク1基が火災で焼損し、内部の石油が焼失した。

■ 発災時に現場にいた従業員1名がやけどを負った。また、耐熱服を着用してバルブの操作を行った消防士が熱にうなされ、病院に搬送された。

< 事故の原因 >

■ 事故の原因は、何らかの理由でガソリンが漏洩し、従業員の車両のスターターで引火した。当時は雷によるという意見があったが、最終的に車両による引火と判断された。

< 対 応 >

■ 消防活動は3本の消防ホースから多くの水が火に注がれたが、あまり効果はなかった。午前8時頃に火の勢いが一時的に弱まったが、風の変化によって夜明け前の猛烈な火勢が再び現れた。バード空港から支援で出動してきた消防車による難燃性泡噴霧器も効果を発揮できず、午前中までに泡薬剤を使い果たした。

■ 州間高速道路95号線は消火活動のため通行が閉鎖され、リッチモンド周辺の交通が停滞した。火災現場の近くには多くの見物人が見守っており、州警察は立ち退くよう指導した。しかし、多くの消防士たちはすることがなく、消防車両の上に座ったり、写真を撮ったり、ボランティアから支給された昼食を食べたりしていた。

■ ところが、626日正午前になって、座屈したタンクから大きなファイアボールが噴出し、消防士、記者、見物人たちをあわてさせた。

■ 正午頃、ラジオではヘリコプターから火災の様子を伝えた。「No.3タンクの上部があたかも缶切りで開けられたような状態になっているのが見える。タンクから燃料が漏れており、タンク基礎部で火災が発生している。 No.3タンクは他のタンクほどひどく燃えているようには見えないが、漏れ出した燃料が火炎への供給を果たしている」と述べた。

■ 地元の消防署長は、“ライト・ウォーター”と呼ばれる泡薬剤について米国海軍の担当者に聞いて政府から入手しようと試みた。

■ No.3タンクの炎上を受け、消防隊員たちは自分たちだけでなく、まわりの機器についても気を配った。シーボード・コースト・ラインの鉄道が熱で使えなくならないように線路に冷却水をかけた。また、近くにあったタンク貨車6台を移動させた。

■ 626日午後になって警察が護衛して、ノーフォーク海軍航空基地、オセアナ海軍航空基地、ラングレー・フィールドから泡薬剤223バレル(35KL)を積んだトラック隊が現場に向かっていた。これには海軍の消防学校で使われる泡薬剤が含まれていた。

■ 消防署長は、泡薬剤が来たときの消防隊員の配置を指示した。海軍のトラックは現場へあと15分で到着する予定であったが、調整していたので1時間ほど遅れた。海軍のトラックが到着し、泡薬剤による消火活動が午後420分から開始された。泡薬剤に詳しいリーダーが白い泡の吹雪を放射した。海軍によると、ライト・ウォーターが開発されたのは最近であり、これが使用された最初の大規模な火災だという。

■ 午後5時頃、リッチモンドの消防士ら3名が耐熱用のアスベストスーツを着て、高オクタン価ガソリンが放出していたNo.1タンクの開いていた2つのバルブを閉止することに成功した。しかし、この作業でリッチモンドの消防士は熱にうなされ、病院に搬送された。

■ 泡薬剤を積んだトラックは、かろうじて火災の前にとどまって、消火活動に寄与していた。しかし、泡薬剤がなくなれば、ガソリンが再び炎上し、トラック焼き尽くす恐れがあった。監視を続ける中、夕暮れまでに、援軍はなんとか火災を制御することができた。

■ 泡が最後の残り火を消した時、リトル・オイル社の社長は「もっとひどいことになったかもしれない」と最悪の事態が避けられたと語った。

■ 火災が発生してから19時間後、626日(木)午後711分、消防当局は鎮火を宣言した。

■ その後、タンクには保険がかけられており、設備は取替えられた。リトル・オイル社で重傷を負った従業員は快復したという。

補 足

■「バージニア州」(Virginia)は、米国東部の大西洋側に位置し、人口約860万人の州である。バージニア州のタンク関連事故はなく、少なくともこの10年間に取り上げた事例はない。

「リッチモンド」(Richmond)は、バージニア州の中部に位置し、人口約22万人の州都である。

■「リトル・オイル社」(Little Oil)は、1921年にバージニア州リッチモンドで設立した石油会社である。ガソリンやディーゼル燃料などの販売代理店で、現在はバージニア州、ノースカロライナ州、メリーランド州のガソリンスタンドやコンビニエンスストアなどに石油製品を提供し、BPCitgoExxonMobilPureValeroなどのブランドや非ブランドに卸している。

■「ライト・ウォーター」(Light Water)は、1960年代後半に米国スリーエムで開発された水成膜泡薬剤(AFFF)である。フッ素系消火薬剤が働いた後、油面上にフィルム状の膜を作ってガソリン等のベー パーを抑制し、再燃防止と引火防止効果を狙ったものである。一時期は画期的な消火薬剤として広く使われていたが、薬剤が分解しにくく、長期間残留するとの観点から、製造者の判断により製造が中止されている。

 現在は、 PFOS(ピーフォス)と呼んでいるフッ素系化合物の泡薬剤が分解されにくい特徴を持つ事から環境への残留性や人体への蓄積性が問題視され、国際的に規制されることとなった。一方で、代替品であるフッ素フリーの泡薬剤に効果的なものが現れておらず、消火薬剤としての問題が出ている。消火薬剤の種類と特徴、フッ素フリーの泡薬剤の課題は、つぎのブログを参照。

 ●「グアテマラの固定屋根式タンク火災で消火泡から炎(2003年)」 20162月)

 ●「フッ素フリー泡薬剤(F3)の研究の重大な欠陥を浮き彫り」202110月)

 ●「フッ素フリー泡薬剤(F3)への移行で取り組むべき課題」 202111月)

■「被災したタンク」の場所や仕様などが情報によって若干異なっており、整合性から判断してまとめた。場所をグーグルマップで調べてみたが、タンク施設はいくつかあり、発災場所をはっきりと特定できなかった。

所 感

■ 今回の事例を火災の時間帯でみると、大きく3つに分けられると思う。

 ● 真夜中の発災から朝方までの時間帯・・・状況を知る従業員がやけどで負傷し、火災状況を手探りで把握しようと努め、消火ホースの放水で対応した。効果はほとんど無かった。

 ● 朝8時から昼までの時間帯・・・空港から航空用の泡消火設備(難燃性泡噴霧器)の支援を受け、対応した。効果は無く、泡薬剤を使い果たした。

 ● 午後から消火までの時間帯・・・消防署長が“ライト・ウォーター”と呼ばれる泡薬剤(水成膜泡薬剤)を入手しようと努めた。夕方に“ライト・ウォーター”が到着した。午後420分に泡放射開始、午後711分に鎮火した。ライト・ウォーターによる実質の消火時間は2時間51分だった。

 複数タンク火災に対して19時間で鎮火までにこぎつけたのは、手持ちの消防資機材だけでなく、広く支援を求め、的確な消防戦術をとったことが功を奏したという印象である。


備 考

 本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。

    Richmondmagazine.com , The Big Little Inferno,  June 29, 2018

    Richmond.com , The Little Oil Fire of 1975 ‘one of the most spectacular fires’ in Richmond’s history,  August  13, 2018

    Richmond.com,  Little Oil inferno off I-95 could have been worse,  July  30, 2008


後 記: 今回の事故はいまから47年前の出来事です。毎回いいますが、米国というところは記録を残すことの好きな国です。今回の事故からいえることは、100名の消防士を集めても、資機材がなければやる仕事が無いということを米国の消防に携わっている人たちが感じたのではないかと思います。この事故のあと、タンクの大型化に対する米国における消火薬剤の開発、大型泡モニター(大容量泡放射砲)の開発、送水ポンプシステムの開発が結びついているように感じます。その好例が26年後に起きた2001年米国ルイジアナ州のオリオン製油所において直径82mのガソリン・タンクの全面火災について大容量泡放射砲を使用して65分で消火させた対応でしょう。(「米国オリオン製油所のタンク火災ー2001201110月)を参照) 





2022年6月5日日曜日

ウクライナで化学工場の硝酸タンクがロシアの攻撃で爆発

  今回は、2022531日(火)、ウクライナの東部ルガンスク州セベロドネツクにある肥料メーカのアゾット社の化学工場にロシア軍の攻撃によって硝酸タンクが爆発した事例を紹介します。

< 発災施設の概要 >

■ 発災施設は、ウクライナ(Ukraine)の東部ルガンスク州セベロドネツク(Severodonetsk)にあるアゾット社(Severodonetsk Azot Association)の化学工場である。

■ 攻撃を受けたのは、化学工場にある硝酸タンクである。

< 事故の状況および影響 >

事故の発生

■ 2022531日(火)午後2時頃、ロシア軍はセベロドネツクを空爆したほか、化学工場を砲撃した。

■ 工場内にあった硝酸タンクが爆発し、空に巨大な茶褐色の噴煙が空高く舞い上がった。 

■ 州知事は、硝酸タンクの爆発に伴い、「硝酸ガスは吸い込んだり、飲み込んだり、肌に触れたら危険だ」と指摘し、市内に残っている住民に「シェルターから出てはいけない」と呼び掛けた上で、「防護用マスクを準備するよう」求めた。

■ 硝酸は、黄色または赤色の液体で腐食性があり、皮膚に接触すると重度の火傷、潰瘍、瘢痕化を引き起こす可能性があり、その蒸気はを吸入すると肺水腫を引き起こす可能性がある。

■ 硝酸タンクの爆発は、空爆によるとものと砲撃によるものだという情報があり、明確ではない。新ロシア派の武装勢力はウクライナ軍の攻撃によるものだと主張している。硝酸タンク爆発により、有毒ガスが放出されたが、狭い範囲で済んだという情報があるが詳しくは分からない。

■ 硝酸タンク爆発によって死傷者が出たかは不明である。

■ 化学工場の地下には、避難施設があり、工場の領域は依然としてウクライナ政権の武装部隊によって管理されている。 

■ 硝酸タンクの大きさや入っていた硝酸の量は分かっていない。

■ ユーチューブには、タンクの爆発した瞬間の映像ではないが、ウクライナ軍の兵士の近くで茶褐色の噴煙の上がる様子をとらえた映像が流れている。YouTubeUkrainian soldiers hit by ‘giant cloud of ACID as Russia takes city’(ロシアが都市を占領するにつれて硝酸の巨大な雲に襲われたウクライナの兵士)を参照)

被 害

■ 化学工場の硝酸タンクが爆発し、有毒なガスが放出され、環境汚染を引き起こした。 

■ 硝酸タンク爆発による死傷者は分かっていない。

< 事故の原因 >

■ 戦争による軍事行動で、平常時の“故意の過失”に該当。

< 対 応 >

■ ウクライナで硝酸が爆発したのは、今回で5回目だという情報がある。

 そのひとつは、202249日(土)、ウクライナ東部ルガンスク州で有毒な硝酸の貯蔵タンクが攻撃された。(動画サイト;ItemfixAcid Tank Blows Up In Chemical Plant In Ukraine(ウクライナの化学プラントで酸タンクが爆発)2022/04/10を参照、またはYouTubeКАК ГОРЕЛА АЗОТНАЯ КИСЛОТА В РУБЕЖНОМ! ВИДЕО С ДРОНА!(国境で硝酸がどのように燃えたのか!ドローンからのビデオ)2022/04/11を参照)

■ このほか、321日(日)、ロシア軍は、ウクライナ北東部スムイの化学工場を攻撃し、これによって有害物質のアンモニアの入ったタンクが損傷して工場の周囲約2.5kmにわたってアンモニアが漏れ出した。幸い、人的被害は報告されていない。YouTube「ロシア軍が化学工場を攻撃 アンモニア漏れる(2022321)を参照)

 専門家の中には、化学兵器を使用しない場合にも、化学工場を攻撃しただけで、化学兵器として取り扱う必要があるという。

補 足

■ 「ウクライナ」(Ukraine)は、東ヨーロッパに位置し、南に黒海と面する人口約4,500万人の国である。天然資源に恵まれ、鉄鉱石や石炭など資源立地指向の鉄鋼業を中心として重工業が発達している。20143月に、クリミア半島についてロシアによるクリミア自治共和国の編入問題があり、世界的に注目された。その前年の2013年に同国内で親ロシア派と親欧米派の対立が激化し、2014年に州庁舎を占拠した親ロシア派が一方的にドネツク州の一部を「ドネツク人民共和国」の樹立を宣言した。同5月に行われた住民投票では独立支持が多数を占めたが、ウクライナ政権や欧米は投票の正当性を否定しており、情勢は混乱していた。その後、2022224日(木)、ロシアは、突如、ウクライナに侵攻し、軍事衝突が起こった。

「セベロドネツク」 (Severodonetsk) は、ウクライナ東部ルハンスク州の西部に位置し、人口約10万人の市である。ルハンスク州はロシア派の自称「ルガンスク人民共和国」に実効支配されているため、ウクライナ政府の管理が届かず、州行政庁をセベロドネツクへ臨時に移管している。

■「アゾット社」(Azot)は、1951年に設立されたウクライナの化学会社である。アゾット社は、ウクライナの世界的な窒素肥料企業であるオストケム・ホールディング(Ostchem Holding)の一員で、セベロドネツクの化学工場はセベロドネツク・アゾット・アソシエーション(Severodonetsk Azot Association)が運営している。

■「硝酸」(HNO)は、通常、無色~黄色の刺激臭のある強酸の液体で、発煙性が激しい。融点-41℃、沸点86℃で、普通に硝酸というときには、水溶液を指す。98%硝酸の比重は1.50以上、50%硝酸の比重は1.31以上である。肥料、硝酸エステル、ニトロ化合物の原料のほか、液体ロケット燃料の酸化剤として用いられる。

 濃硝酸からは常に硝酸のガスや微粒子あるいは窒素酸化物が発生しており、水や金属などの物質との反応で爆発的に発生する危険性物質である。漏洩時の事故処理に当たっては、保護衣と防毒マスクを着用する必要がある。多量に流出した場合、漏洩した液は土砂等で流れを止め、それに吸着させるか、または安全な場所に導いて、遠くから徐々に注水してある程度希釈した後、消石灰やソーダ灰などで中和して多量の水を用いて洗い流す。

所 感

■ 客観的にみれば、硝酸タンクの爆発はロシアによる空爆または砲撃という“戦争による軍事行動” で、平常時の故意の過失に該当するものであろう。

 硝酸タンクに関する事故をこのブログで取り上げたのは、つぎのとおりである。硝酸単体では化学兵器ではないが、通常時でさえ、漏洩事故があると広域で避難する必要があったり、人身災害の生じる恐れがある。このほか、化学工場のアンモニア・タンクの漏洩による人身災害事例もある。

 ●20174月、「ベルギーで硝酸タンクの漏洩によって全村避難」

 ●20206月、10mois ディモワ 汗取りパット 2枚セット トーテムブルー 18.5x21cm 8513

 ●20196月、「スペインのカタルーニャ州でアンモニア・タンクから漏洩、死傷者15名」

 今回のロシアのウクライナ侵攻における化学工場への攻撃を見ると、“戦争で化学兵器を使用しない場合にも、化学工場を攻撃しただけで、化学兵器として取り扱う必要がある”という意見は正論だと思う。


備 考

 本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。

    Nikkei.com,  ロシア軍、硝酸タンクを空爆 ウクライナ東部州知事,  June  01,  2022

    News.tv-asahi.co.jp,  ロシア軍、東部で硝酸の貯蔵タンクを爆撃 占領地域でロシア化進,  June  01,  2022

    Afpbb.com,  ロシア軍が硝酸タンク空爆 ウクライナ東部の激戦地、住民に注意喚起,  June  01,  2022

    Nordot.app,  ロシア、インフラ狙い攻撃継続 英国防省が分析,  April  10,  2022

    Thesun.co.uk, TOXIC BLAST Harrowing moment giant cloud of face-melting nitric ACID spews into the sky as Russian forces lay waste to key city,  June  01,  2022

    Tass.com, Container with chemicals blown up at Kiev-controlled Azot plant in Severodonetsk,  June  01,  2022

    Nypost.com, Giant cloud of face-melting nitric acid spews into the sky as Russian forces lay waste to Ukrainian city,  June  01,  2022

    Pref.aomori.lg.jp, 化学テロ対策 (東北大学 医学系研究科 三村敬司),  August  23,  2013


後 記
: 硝酸タンクがロシアの攻撃によって爆発したというニュースはテレビで報じていたので、調べることにしました。しかし、茶褐色の噴煙が上がっていることのほかに詳しい情報はありませんでした。この件に関してだけいえば、日本のメディアも海外の通信社などによる情報を報じていたので、日本も海外も同じ程度の内容です。「備考」に列記した以外に多くのインターネット情報を調べましたが、同じような内容でした。ロシアのインターネット情報も調べましたが、極端にいえば、タス通信以外に発信していないという異常な状況(報道管制?)です。設備故障やテロ攻撃のようなタンク事故であれば、詳細な情報が流れますが、これが戦争時の情報なのでしょう。

2022年5月29日日曜日

ガボンの石油ターミナルで原油タンクから大量流出

 今回は、2022428日(木)、アフリカ西海岸のガボンのポールジャンティ北方のロペス岬にあるペレンコ社のキャップ・ロペス石油ターミナルにおいて原油貯蔵タンクから油が大量に流出した事故を紹介します。

< 発災施設の概要 >

■ 発災があったのは、アフリカ西海岸のガボン(Gabon)のポールジャンティ(Port Gentil)北方のロペス岬(Cape Lopez)にある石油会社ペレンコ(Perenco)のキャップ・ロペス石油ターミナル(Cap Lopez oil terminal)である。

■ 事故があったのは、石油ターミナルにある容量90,000KLの原油貯蔵タンク(タンク番号R17)である。当時、高さ18mのタンクは容量の60%で、50,000KLの原油が入っていた。

< 事故の状況および影響 >

事故の発生

■ 2022428日(木)朝遅い時間帯に、石油ターミナルにある原油貯蔵タンクで油が漏洩する事故があった。

■ ペレンコ社によると、428日(木)に原油貯蔵タンクから原油が漏洩したが、構外に流出していないという。流出量は、ガボンの1日あたりの原油生産量を超える30万バレル以上とみられる。

■ 漏洩発見後、ペレンコ社すぐに別な貯蔵タンクへ送油を開始した。しかし、漏洩が拡大し、2基のタンクの防油堤内に流出してしまった。

■ ペレンコ社は原油の受入れ・貯蔵・出荷の業務を停止した。通常、石油ターミナルには1日あたり13万バレルの原油を受け入れている。

■ ペレンコ社は、「施設の安全確保と環境破壊を防ぐため、不可抗力の事態を宣言しました。海洋への汚染はまだ検出されていません」という声明を出した。「流出した原油をポンプでタンクへ回収するには数日かかる可能性があります」と広報担当は補足説明した。

■ ペレンコ社は、海上への流出拡大の予防策としてオイルフェンスを展張したと語っている。

■ 現場は原油臭が立ちこめ、かなり広い地域に流れていた。岬近くの漁村の住民は、428日(木)午後11時頃、避難したと語っており、電気が遮断され、爆発の危険性があるため、火を使うことやタバコに火をつけないようにいわれたという。

■ 流出の原因はまだ明らかではなく、ペレンコ社は調査を始めた。

■ 流出のあった翌日に撮影されたドローンによる航空写真では、被害の大きさを示しており、2基の貯蔵タンクが防油堤内に漏れた原油の巨大なプールに囲まれているのがわかる。1台のバキューム車が原油の中に没しているのがわかる。原油の深さは1.52.0mとみられる。また、タンク防油堤の一部から構内エリアに流出しているのがわかる。原油が流出した防油堤と大西洋の海までの距離はわずかしかない。


被 害

■ 原油タンクが漏洩して、内部の原油(5KL)が防油堤内に流出した。

■ 原油が大気に曝露して大気を汚染した。

■ 負傷者はいなかった。岬近くの漁村の住民が避難した。

< 事故の原因 >

■ 事故の原因は調査中である。

< 対 応 >

■ ペレンコ社は、「管轄当局と緊密に協力して、状況を迅速かつ安全に解決できるようにしています。貯蔵タンクからの漏れ原因については、できるだけ早く完全な調査を実施する予定です」と述べている。

■ 発災から1週間が経ったが、当局は流出した原油による海への環境汚染は発生していないと語っている。大規模な環境災害はわずかに回避されたとみられる。一方、市民社会組織は依然として懐疑的である。

■ 地元の環境組織が、2020年にトタール社(トタール・ガボン)からキャップ・ロペス石油ターミナルを買収したペレンコ社が、複数の環境問題で訴えられているときに、今回の事故が発生した。

補 足

■「ガボン」(Gabon)は、正式にはガボン共和国で、中部アフリカに位置し、大西洋のギニア湾に面する人口約222万人の共和制国家である。17世紀にフランスが影響力を強め、フランスの植民地時代を経て、1960年に独立した。建国以来、旧宗主国であるフランスとの関係が非常に強い。ガボンは林業による豊富な物産があったため、古くから豊かさで知られていたが、独立後も原油の資源開発による産油国であり、人口の少なさもあいまって国民所得はアフリカ諸国では高い部類に属する。しかし、原油生産量は1997年の1日あたり約37万バレルから減少傾向にあり、現在は1日あたり20万バレル程度に落ちている。

■「ポールジャンティ(Port-Gentil)は、ガボン西部に位置し、人口は約13万人の港湾都市である。 1956年にポールジャンティ南の海上で原油生産が始まり、以後急速に発展し、石油産業が主産業となっている。ポールジャンティから北方にあるロペス岬(Cape Lopez)にペレンコ社(Perenco)のキャップ・ロペス石油ターミナル(Cap Lopez oil terminal)がある。

■「ペレンコ社」(Perenco)は、1975年にシンガポールを拠点とする海洋サービス会社として設立した。その後、16か国で事業を展開し、6,000人以上の従業員を擁し、ロンドンとパリに本社を置く石油企業である。1992年にガボンで操業を開始し、ポールジャンティの南にある4つの海洋油田を買収した。2020年にトタール・ガボン(Total Gabon)からキャップ・ロペス石油ターミナルを買収で得た。

■「発災タンク」は、容量90,000KLの原油貯蔵タンク(タンク番号R17)で、発災時、高さ18mのタンクに容量の60%の50,000KLの原油が入っていたと報じられている。グーグルマップで調べると、直径は約82mで、高さ18mとすれば約90,000KLの浮き屋根式タンクである。

 原油タンクの大量流出事故は、つぎのような事例がある。

 ●20071月、「フランスで原油タンク底部が突然破れて油流出」

 ●20153月、メリュエル ロングパンツ M?2XL クロップドパンツ 厚手 ポケット ファスナー ブラック 2XL

 今回の事故は、側板の油による汚れ状況から見て、上のベルギーの事例と類似しており、おそらくタンク底板部の破損によるものとみられる。


■ 防油堤の大きさをグーグルマップで調べると、約320m×160mである。防油堤は真四角でなく、一部が切り欠いた形をしており、面積は約49,300㎡である。タンクが2基あり、1基は滞油に寄与しないので、防油堤の滞油面積は約44,100㎡となる。滞油している原油の深さは1.52.0mと報じられているが、50,000KLを滞油面積で割ると、深さは約1.13mとなる。バキューム車の浸漬状況(発災翌日に撮影)から見て、深さは1.52.0mとないと思われる。

所 感

■ 今回の事故は、側板の油による汚れ状況から見て、タンク底板部の破損によるものと思われる。発災当初の漏れは大した量ではなく、バキューム車を使って油回収を試みたのではないだろうか。そのうち、漏洩が大きくなり、バキューム車を放置したものだろう。海への流出がなかったとともに、よく火がつかずに済んだものだと感じる。(ガボンは赤道直下で、4月の平均最高温度は30℃、最低温度は24℃だという) しかし、広い防油堤内に原油が直接曝露しており、臭気や環境汚染・土壌汚染の問題を引きずっていると思われる。 過去の類似事例では、20153月に起こったTZM50(94年〜) ODM-500 ステアリングダンパーキット NHKの原因と教訓がよくまとめられている。


備 考

 本情報はつぎのインターネット情報に基づいてまとめたものである。

     Reuters.com, Perenco shuts Gabon oil terminal after 300,000-barrel leak,  April  30,  2022

      Observers.france24.com, 'This is the final straw': Gabonese activists outraged at yet another oil spill by Perenco,  May  03,  2022

      Gabonreview.com, Incident pétrolier du Cap Lopez : le communiqué de Perenco Oil & Gas Gabon,  April  29,  2022

      Tankstoragemag.com, Major leak closes Perenco’s Gabon terminal,  May 03,  2022

      Devdiscourse.com, Anglo-French Perenco declares force majeure after oil terminal leak in Gabon,  May 06,  2022

      Theenergyyear.com, Perenco contains oil leak in Gabon,  May 02,  2022

      Greenmatters.com, Major Oil Spill in Central African Country of Gabon Averted After 300,000 Barrels Leaked,  May 03,  2022

      English.news.cn, Operations suspended at Gabon oil terminal after leak,  April  30,  2022

      Oilfieldafricareview.com, PÉRENCO CONFIRMS CRUDE LEAK AT GABON’S CAP LOPEZ TERMINAL,  May 03,  2022

      News.alibreville.com, Gabon: la société civile s’inquiète malgré le ton rassurant de Perenco sur une fuite pétrolière,  May 06,  2022

      Gabonreview.com, Incident au Cap Lopez : Le gouvernement annonce «une enquête complète»,  April  29,  2022

      Upstreamonline.com, Massive 300,000-barrel oil spill disaster averted at Perenco site in Gabon,  May 02,  2022


後 記: 今回一番時間がかかったのが、グーグルマップで探した石油ターミナルの場所でした。ガボンのポールジャンティ市の近くにあると報じられていたので、市内を探すと簡単に貯蔵タンク群のある場所がわかりました。その後、発災タンクはどれだろうと地図をいろいろな角度から見ましたが、ぴったり合いません。市内をさらに探しましたが、ありません。市内から北方のロペス岬(Cape Lopez)にまで足を延ばした(?)ところ、やっとキャップ・ロペス石油ターミナル(Cap Lopez oil terminal) が分かりました。あとから考えると、 Cape Lopezという地名からCap Lopezという名称をつけたというのが理解できました。

 ところで、ガボンという国があることを初めて知りました。ガボンにはメディアの検閲は存在していませんが、反面で政府を批判するメディアはしばしば法的な影響に直面することから、報道の自由が制限されてしまっているというので、報道の自由度ランキング(2021年)をみると、117位でした。ちなみに、日本(67位)、ウクライナ(97位)、ロシア(150位)です。

2022年5月23日月曜日

ロシアのベルゴロド石油貯蔵所にヘリコプターによる攻撃(4月1日)

  今回は、202241日(金)、ロシアのベルゴロドにあるロシア国営石油会社ロスネフチ社の石油貯蔵所においてヘリコプターによる攻撃でタンクが火災となった事故を紹介します。

< 発災施設の概要 >

■ 発災があったのは、ロシア(Russia)のベルゴロド(Belgorod )にあるロシア国営石油会社ロスネフチ社(Rosneft)の石油貯蔵所である。 

■ 事故があったのは、石油貯蔵所内にある容量2,000KLの燃料タンクである。


 <事故の状況および影響 >

事故の発生

■ 202241日(金)午前5時頃、ベルゴロドの石油貯蔵所に爆発があり、タンクが火災を起こした。 

■ 火災は容量2,000KLの燃料タンク8基に及んだ。 

■ 事故発生に伴い、消防隊が出動し、火災の拡大防止に努めたが、8基の貯蔵タンクの火災がさらに広がるのを防ぐのに苦労していた。出動した消防士は70名、消防車両20台で対応していたが、火災の規模が大きいため、消防隊員は194名に増員され、消防車両などの消火装備は59台に増強された。 

■ 付近の住民には避難指示が出され、退避措置がとられた。 

■ 事故に伴い、施設の管理職員ふたりが負傷した。 

■ 英国メディアBBCによると、ソーシャルメディア(SNS)のツイッターに投稿された動画では、ロシアとウクライナの国境から約40kmにあるベルゴロドにおいて、集合住宅の近くで石油貯蔵所が燃えている様子が見え、中には、ヘリコプターが低空飛行してミサイルで石油貯蔵所を直撃し、火災が発生する様子が見える映像もあると報じている。BBCは、この映像の真偽はまだ確認されていないという。

■ ベルゴロド州知事は、州都にある石油貯蔵所でウクライナ軍のMi-24ヘリコプター2機が非常に低い高度でロシア空域に入り、ミサイル攻撃に行い、出火したと非難した。ウクライナ側はこれを認めていない。 

■ 米国メディアCNNによると、ベルゴロド州知事がSNS「テレグラム」の自身のチャンネルで、火災が起きたのはウクライナのせいだと証拠を示さずに主張した。CNNはこの主張を検証できていない。 

■ 英国メディアのロイター通信は、爆発を示したCCTV映像を入手したと報じ、映像に刻印された日付と時刻は石油貯蔵所での火災に対応しており、ビデオの建物が石油貯蔵所のエリアの建物と一致していることを確認した。ロイターによると、確認した場所からの防犯カメラの映像は低高度から発射されたミサイルのような閃光と、それに続いて地上での爆発を示している。 

■ 関連するユーチューブの動画はつぎのとおりである。

 ● YouTube、Ukraine War - Airstrike On Russian Soil! MI-24 Helicopters Strike Oil Depot In Belgorod(ウクライナ戦争-ロシア領土への空爆!ベルゴロドの石油貯蔵所にMI-24ヘリコプターが攻撃)(2022/04/01

 ● YouTube、Момент взрыва на нефтебазе в Белгороде и видео пожара(ベルゴロドの石油貯蔵所での爆発の瞬間と火災のビデオ) (2022/04/01

 ●YouTube、Ukraine accused of launching first airstrike on Russian territory since war began」ウクライナは戦争が始まって以来、ロシア領土で最初の空爆を開始したと非難された)2022/04/02

被 害

■ 容量2,000KLの燃料タンク8基が焼損し、内部の燃料油が焼失した。 

■ 負傷者が2名発生した。 

■ 近くの住民に避難指示が出された。


 < 事故の原因 >

■ 原因は、テロによる“故意の過失”でなく、戦争時のヘリコプターによる攻撃である。 

< 対 応 >

■ 202241日(金)午後7時頃、火災は局地化され、午後1020分に鎮火した。 

■ 41日時点で、ベルゴロドはロシアにとって戦争遂行の主要なロジスティクス・ハブ(兵站)の1つである。ベルゴロドは、ウクライナの2番目の都市ハリコフのすぐ北にあり、ハリコフはロシアの大砲によって激しく砲撃され、ロシア軍に囲まれたままである。(5月に入ってロシア軍はハリコフから撤退している)

■ 英国メディアのロイター通信は、爆発を示したCCTV映像を入手したと報じ、映像に刻印された日付と時刻は石油貯蔵所の火災に対応しており、ビデオの建物が石油貯蔵所のエリアの建物と一致していることを確認した。ロイターによると、確認した場所からの防犯カメラの映像は低高度から発射されたミサイルのような閃光と、それに続いて地上での爆発を示している。 

■ 42日(土)、ロシアの議員のひとりは、石油貯蔵所への攻撃を防ぐことができなかった理由についてつぎのように語っている。「防空システムのレーダーは、低い高度では建物や樹木のような障害物を検知するので、高い高度で侵入するミサイルや航空機からの攻撃から保護するようになっている」 

■ ヘリコプターが記録的な低高度で飛行していることは理解できるが、ヘリコプターは大きな音を立てるため、どうしてヘリコプターの音が聞こえなかったのかという疑問を語る人もいる。 

■ 今回の事件を含め、ウクライナーロシア両国の境界付近で発生している一連のミステリアスな火災と爆発の原因についてつぎのように語る専門家もいる。「幾つかのシナリオを想定することは可能である。例えば、クラライナ軍の妨害行為、ロシアに住む親ウクライナ派グループの破壊行為、ロシアの権力者が間接的に関与、または最近ロシアの戦争を“狂気の沙汰” と呼んだ海外に住むロシアの富豪者が背後にいるなど、可能性を拡大することに限界はない」 

■ NHK56日解説で ロシア国内では爆発や火災が相次いでいる。ウクライナの国境に近い、ベルゴロド、ボロネジ、クルスクで、ウクライナ東部に展開するロシア軍を後方から支援する弾薬庫などが狙われたとみられているという。ウクライナ政府の大統領府顧問がツイッターで「ウクライナはロシア軍の倉庫や基地への攻撃を含め、あらゆる方法で自衛する」と発信している。ウクライナ側が国境をこえてロシア軍を攻撃した可能性が高いという見方が強まっている。


補 足

■「ロシア」(Russia)は、正式にはロシア連邦といい、ユーラシア大陸北部に位置し、人口約14,600万人の連邦共和制国家である。

「ベルゴロド」(Belgorod)は、ドネツ川流域にあるベルゴロド州の州都で、人口約33万人の都市である。ロシアの首都モスクワから700km、ウクライナの国境から40kmの位置にある。

 ロシアのタンク事故には、つぎのような事例がある。

 ● 20138月、「ロシア・シベリアの石油施設でタンク火災」

 ● 20141月、「ロシア・ムルマンスクの石油施設でガソリンタンク火災」

 ● 20205月、GIVI TL1146KIT S250ツールボックスフィッティングキット/DUCATI MULTISTRADA 950 (17 - 18)/ HONDA CB 500 X (13 - 18) / HONDA NC750X (16 - 20)他専用/ジビ

 ● 20224月、「ロシアのふたつの石油貯蔵所でタンク爆発・火災、テロ攻撃か」 

■「ロスネフチ社」(Rosneft)は、1993年に設立されたロシア最大の国営石油会社である。ソビエト連邦時代のソ連石油工業省を母体に設立された。ロシア国内のサハリン、シベリア、ティマン=ペチョラ行政区、チェチェンを含む南ロシアにおいて原油と天然ガスを生産している。石油精製施設は、黒海沿岸のクラスノダール地方のトゥアプセ、極東のコムソモリスク・ナ・アムーレにある。ベルゴロドに石油貯蔵所があるが、設備概要は分からない。


 ■「Mi-24ヘリコプター」は、 ソビエト連邦時代に開発された攻撃用ヘリコプターで、1978年以来、国内で約2,000機が製造され、30か国以上に約600機が輸出された。攻撃ヘリコプターとしては異例の大型機であるが、これは強力な武装で地上を制圧しつつ、搭乗した歩兵部隊の展開を想定して開発されたためである。しかし、戦闘と輸送という二つの役割を一機に担わせる設計は、結果的に悪い折衷になってしまったことから、対地攻撃に特化したものとなった。

 ウクライナでは、陸軍と空軍に配備され、2014年から続くウクライナのドンバス内戦で、陸軍航空隊がウクライナ東部の親ロシア派分離主義武装勢力の鎮圧に投入している。実戦での運用では、低空を飛行することが多いことから攻撃を受けやすい対策として、作戦時には21組やグループで行動し、多方向から同時に攻撃するという戦術が用いられるようになった。 Mi-24の巡航速度は時速270kmといわれており、ウクライナ国境からベルゴロドまでの距離40kmの到達時間は約9分となる。

■「発災タンク」は、容量2,000KLのタンク8基と報じられている。グーグルマップで調べると、ベルゴロド石油貯蔵所には燃料タンクが16基あり、そのうち12基は同じ規模(容量)の固定屋根式タンクとみられる。これらのタンクは直径約15mであり、高さを11.5mとすれば、容量は2,000KLとなる。タンク内の油種は分からない。被災写真を見ると、発災タンクは中央部にほぼ一列に並んでおり、北方から襲来したヘリコプターから発射された複数のロケット弾またはミサイルによる攻撃で火災を起こしたものと思われる。

所 感

■ タンク火災の原因は、平常時のテロによる“故意の過失”でなく、戦争時のヘリコプターによる攻撃であり、“世界の貯蔵タンク事故情報”で取り上げる範ちゅうでは無い。発災当初、ウクライナを非難するためのロシアの偽旗​​(にせはた)作戦の可能性があるのではないかと思っていた。

 1か月余が経って振り返ると、ウクライナは、依然、関与を認めていないが、ウクライナによる軍事作戦だったと思う。攻撃が地上からのロケット砲などでなく、ヘリコプターが使用されており、さらに、Mi-24ヘリコプターの実戦経験から21組で行動するという運用をとっていることから、低空飛行の経験のある軍組織が関与しているとみられる。 

■ 消火活動については、初期段階で出動した消防士が70名と消防車両20台で対応していたが、火災の規模が大きいため、動員された消防士は194名に増員され、消防車両などの消火装備が59台に増強されたという情報だけで、どのような消火戦略や消火戦術がとられたかは分かっていない。

 発災が午前5時頃で、午後1020分に鎮火しており、火災継続時間は17時間20分である。当初と思われる被災写真では、大きな炎が真黒い煙とともに空に舞い上がっており、よく17時間余で消火できたと感じる。一方、タンク地区の発災状況を写した画像では、防災道路に多くの消防車両が配置されているが、消火活動をしているようには見えない。堤内火災が主でタンク火災は燃え尽きたという印象である。火災が収まってきた画像では、高発泡の泡モニターで堤内火災を消している。この点は適切な消火戦術である。


備 考

 本情報はつぎの情報に基づいてまとめたものである。

  Bbc.com,   ロシア、国内の燃料貯蔵庫をウクライナが攻撃と非難,  April  01,  2022

     Cnn.co.jp ,  ロシアの燃料貯蔵施設で火災、「ウクライナ軍ヘリが攻撃」と州知事主張,  April  02,  2022

     S.japanese.joins.com, 「ウクライナがロシア本土を初めて打撃ヘリ2機で石油貯蔵所空襲」,  April  01,  2022

     Washingtonpost.com, Mystery fires at sensitive facilities compound Russia’s war challenge,  April  27,  2022

     Shimamyuko.wordpress.com,ロシアで発生したミステリアスな一連の火災と爆発,  April  27,  2022

     Nhk.jp,ウクライナが攻撃か ロシア国内で相次ぐ火災や爆発,  May  06,  2022

     Republicworld.com, Russia's Logistics May Further Stretch After Fire At Belgorod Oil Depot Destroys Tanks: UK,  April  02,  2022

     Tass.com, Fire at oil depot in Russia’s Belgorod may spread to all fuel tanks, source says,  April  01,  2022

     Reuters.com , Ukraine denies attacking fuel depot inside Russia, mayor says fire almost out,  April  02,  2022

     Bbc.com , War in Ukraine: Russia accuses Ukraine of attacking oil depot,  April  01,  2022

     Tribunetimes.co.uk , Ukraine war: What we know about the helicopter attack on a Russian oil depot,  May  16,  2022

     Belpressa.ru , МЧС: пожар на нефтебазе в Белгороде ликвидирован,  April  01,  2022

     Fonar.tv , МЧС: пожар на нефтебазе в Белгороде ликвидирован,  April  01,  2022


後 記: 今回のタンク火災の情報は発災直後から知っていました。当初からロシアはウクライナ軍によるヘリコプター攻撃が非難し、ウクライナは攻撃を認めずに沈黙していました。ロシアによる自作自演の偽旗​​(にせはた)作戦の可能性を否定できず、本ブログへの掲載はしませんでした。ロシアのウクライナ侵攻についてはいろいろな情報やメッセージが出されていますが、「こたつCIA」(CIA;米中央情報局)と呼ばれる活動が注目されています。これは、商業衛星の情報などを使って戦況分析を発信している一般の人たちのことをいうそうです。「こたつCIA」という名前はちょっと皮肉っぽいところがありますが、軍事情報には機密や意図したフェーク情報がある中で 「こたつCIA」に期待する声があるといわれています。ということもあり、発災から1か月余が経ち、本タンク火災を調べてみることにしました。